写真:土庄 雄平
地図を見る起伏に富んだ地形が特徴的な長崎県ですが、山らしい山は少なく、その中で「雲仙普賢岳」は長崎随一の標高とスケールを誇っています。長崎の南部に突き出た島原半島の中央部にどっしりと鎮座し、海岸沿いの海抜0mから見上げれば、その迫力は日本を代表する高山にも劣りません。
写真:土庄 雄平
地図を見るまた、雲仙普賢岳の火山活動は雲仙温泉が形成し、麓の島原に湧水をもたらしたことでも知られ、まさにこの地に恵みをもたらす母なる山という側面も!島原半島のどこにいても、背後にその見事な山容を望むことができ、長崎県民が愛してやまない郷土の山と言えるでしょう。
そんな雲仙普賢岳ですが、春のミヤマキリシマや秋の紅葉、冬の樹氷など四季折々美しい自然景観を見せてくれることやロープウェイが運航している点も人気の理由。年間を通して多くの人がこの山を訪れ、その美しい自然に心奪われています。
前述したように、四季折々素晴らしいシーンを数々見せてくれる「雲仙普賢岳」ですが、中でも一番と名高いのは冬季に見られる“霧氷”です。霧氷とは、氷点下で雲・霧などが木の枝へ付着し成長した氷の結晶で、冬山ならではの芸術品。雲仙普賢岳では12月〜2月の間、月平均12〜14日前後見ることが可能です。霧氷の出来具合は、関連MEMOにある雲仙ロープウェイのHPで確認して下さいね!
写真:土庄 雄平
地図を見るさて雲仙普賢岳の山頂は、登山拠点となる仁田峠(標高1080m)からロープウェイもしくは登徒歩にて目指すことができます。登山に慣れていない人でも、霧氷を手軽に見に行けるところが嬉しいですね。また登山をされる方は、普賢岳と国見岳を繋ぐ一周ルート(標準タイム4時間前後)もオススメです。なおロープウェイでは妙見岳までしか行けないので、それ以降は本格的な登山装備が必須になるので注意しましょう!
写真:土庄 雄平
地図を見る仁田峠から徒歩約1時間半、ロープウェイ妙見岳駅から30分で、雲仙普賢岳の稜線部近くへ到着です。すると、そこには枯れ木が真っ白に彩られた白銀世界が広がります。辺り一面を覆い尽くす霧氷原、その圧倒的な輝きに立ち尽くしてしまうこと間違いなし!
写真:土庄 雄平
地図を見るそんな雲仙普賢岳の霧氷のハイライトこそ山頂です。遮るもののなく、眼下に島原の町を見渡す圧倒的なパノラマの山頂ですが、実は北東側には最高峰に当たる平成新山の荒涼とした景観を眺めることができます。運が良ければ、この平成新山と霧氷のコラボレーションを見ることができるのです。まさに雲仙が見せる神秘の絶景と言えるでしょう。
写真:土庄 雄平
地図を見るなお、もう一つ忘れないで寄って欲しいのは、この雲仙普賢岳から北東に30分ほど進んだ「霧氷沢」です。なぜなら、普賢岳山頂からここに至る区間が、一番霧氷が綺麗に見られると名高いから。標高差もほとんどなく、雪山ならではのひたすらに静かで美しいハイキングを堪能することができますよ。
写真:土庄 雄平
地図を見るそして岩々に囲まれて閉鎖的な空間をなしている「霧氷沢」へと到着!風の通り道となっていて、霧氷ができやすい環境になっています。ここは少し開けた空間になっており、休憩にはもってこい!美しい氷の花を愛でながら、心洗われる時間を過ごしてみてはいかがでしょうか?
なお仁田峠から登山をした場合、ここまでの目安は片道2時間程。しっかり雪の具合によって負荷や登山内容も変わってくるため、調子を見ながら余裕を持って下山するようにしてくださいね。
写真:土庄 雄平
地図を見る四季折々美しい風景を見せてくれる島原半島の「雲仙普賢岳」ですが、冬へ入るとその美しさはより一層高まります。なぜなら枯れ木の荒涼とした雰囲気の山に、霧氷の花が咲き誇り、心洗われる白銀世界が広がるから。"どこまでも静かで、ひたすらに綺麗"そんな冬山の醍醐味を思いっきり味わうことが可能です。ロープウェイも運行しており、初心者でも挑戦しやすいのも嬉しいところ。ぜひこの冬「雲仙普賢岳」が見せる絶景を見に、足を運んでみてはいかがでしょうか?
住所:長崎県雲仙市小浜町雲仙
電話番号:0957-73-3572(雲仙ロープウェイ)
アクセス:仁田峠まで長崎から車で1時間半〜2時間、仁田峠から山頂まで1時間半、ロープウェイの場合は40分
※備考
・アイゼンは必須装備です。また冬山の稜線は風が一段と寒いため、防寒着には余裕を持っておくと良いでしょう。
・スニーカーでは冬山は登れません。防水性能をもったトレッキングシューズを持参しましょう。
・12月中旬以降、急激に冷えた翌日に、登山を行うと樹氷が見れる確率が上がります。
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(2024/5/20更新)
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