自民党の石原伸晃元幹事長(66)が26日、「後進に道を譲りたい」と周囲に話し、次期衆院選で小選挙区(東京8区)から立候補しない意向を固めた。

 石原氏は国土交通相や経済再生担当相を歴任。父親の故石原慎太郎は東京都知事だ。党内では〝石原派〟を率いて総裁選に2度立候補した。

 しかし一昨年の2021年の衆院選で東京8区から立候補したが、立憲民主党の吉田晴美氏に破れて落選し、比例選でも復活当選できなかった。

 自民党関係者によると石原氏は政界からは引退せず、2025年の参院選への出馬を模索する方針だという。

「石原氏は27日に党本部で会見を開く予定です。次期衆院選で東京8区の後任は、公募で決められるものと見られている。吉田氏に対抗するためには、女性候補の擁立が妥当だと言われていますが…」(同党関係者)

 東京8区有権者は、石原氏が次期衆院選に立候補しないニュースが流れると「杉並区は4月の統一地方選で立憲民主党が躍進した。吉田氏が前回の衆院選で石原氏に勝った後、区長も女性となった。地方選の躍進で区議会は男女同数となった。石原氏は次期衆院選に立候補したら大苦戦すると見られていました」と語った。