参院へ くら替え表明 自民・石原伸晃さん「後進に道譲る」

2023年6月28日 06時42分
 「第二の政治人生を二年後の参院選に絞って、できれば東京の地方区から再挑戦したい」。二十七日、東京都千代田区の自民党本部で記者会見した石原伸晃元同党幹事長(66)=写真=は、次期衆院選に小選挙区から出馬せず、参院へのくら替えを模索することを明らかにした。
 国土交通相や環境相などを歴任した石原さんは二〇二一年衆院選で十一回目の当選を目指し東京8区(杉並区)に出馬して落選。比例復活もできなかった。次期衆院選も区割り変更後の8区から出馬する予定だったが、四月の統一地方選の前に「後進に道を譲る。新しいリーダーをつくらないといけない」と決意したという。二十六日、8区の支部長職を党本部に返還した。
 世代交代が理由であれば、参院へのくら替えは若手の芽をつみかねず、会見で整合性を問われると「都連会長をやっていて、参院の候補者を見つけるのが大変だった」と人材不足を理由に挙げた。参院選に当選すれば、昨年死去した父慎太郎元都知事や安倍晋三元首相の意思を継ぎ、改憲に取り組むとした。
 二年後の参院選東京選挙区を巡っては、自民の現職議員二人のうち丸川珠代参院議員が次期衆院選で東京7区からのくら替え出馬を予定している。(原田遼)

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