鏡もちの由来と美味しく食べるコツ
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和ごはん×鏡もち
お正月に飾る鏡もち。鏡開きの後、皆さんはどのようにして食べていますか?鏡もちの歴史と美味しく食べるひと工夫、お餅の上手な保存方法をご紹介します。お正月にぜひ試してみてくださいね!
鏡もちの由来と美味しく食べるコツ
鏡もちをお供えする風習は、室町時代から始まったと言われています。鏡もちは新年の神様である「年神様」をお迎えしたときのお供え物で、飾りの全てに意味があります。2段の丸もちは太陽と月を表し、「福が重なる」「円満に年を重ねる」という意味があります。もちの上にのせる橙は家が代々栄えるように。両側に配する裏白(うらじろ)は、古い葉が落ちずに新しい葉が出てくる、生命力と長寿の象徴。ゆずり葉は、世代がゆずられ、続いていくように。それぞれの意味は,とても縁起がよくてポジティブです。1月11日は「鏡開き」
「鏡開き」とは、お供えしていた鏡もちを下ろして、無病息災を願って食べる行事です。鏡もちは、お供え物に刃物を向けるのは縁起が悪いとして、包丁は使わず、木口で叩いて割りますが、「割る」という言葉も縁起が悪いので「開く」という言葉が使われます。おもちを鏡というのは、おもちの丸い形が昔の銅鏡に似ているからだそうです。 年神様の力が宿っている鏡もちは、下ろして食べることに意義があるので、捨てずに食べることが大切です。
お正月過ぎも楽しめるおもちアレンジ
鏡開きしたおもちや切りもちの食べ方は、フライパンでこんがり焼いたりレンジで温めて柔らかくしたりして、バターとしょうゆで調味したりあずき缶でぜんざいにしたり納豆や大根おろしをかけたりするご家庭が多いかもしれません。今回は、ひと工夫して鏡もちを美味しく食べ切る、おもちアレンジスイーツ2点紹介します。
おもちとようかんの一口パイ
新しい感覚の一口パイは、フライパンで作る簡単お菓子。サクッとした春巻きの皮とようかん、おもちの組み合わせが絶妙な相性です。また、春巻きの皮がパイ生地のような食感で、出来たての熱いうちに食べるのが一番おいしいです。
調理時間約20分
材料4個分
春巻きの皮 | ・・・ | 2枚 |
---|---|---|
ようかん | ・・・ | 60g |
鏡もちまたは8×5cm切りもち | ・・・ | 1枚 |
粉糖 | ・・・ | 適宜 |
サラダ油 | ・・・ | 適宜 |
作り方
- ようかんは縦4等分に切り、もちも縦4等分に切る(鏡もちは、ようかんの大きさに合わせて切る)。春巻きの皮は2等分に切る。
- 春巻きの皮の短辺を手前に置く。手前から4分の1の部分にようかんともちをのせ、皮の縁に水溶き薄力粉(薄力粉大さじ1+水小さじ2)をつけて端からしっかり巻く。
- フライパンに多めの油を入れて低温に熱し、カリッとするまで揚げ、油を切って粉糖を振る。
揚げおかき
みんな大好きなおかきも、バニラシュガーをふれば、今風のお菓子に変身です。湿気が苦手なお菓子なので、でき上がりは密封缶などで保存してください。塩と青のり、七味唐辛子を振れば、昭和の懐かしい味になります。ポイントは、揚げた後にしっかり油をきること。温かいままでも、冷めてもおいしい一品です。
調理時間約20分(乾燥時間は除く)
材料(作りやすい分量)
鏡もちまたは切りもち | ・・・ | 適量 |
---|---|---|
バニラシュガー | ・・・ | 適宜 |
揚げ油 | ・・・ | 適宜 |
作り方
- 切りもちは1枚を6等分にしてから2~3mm厚さに切り、風通しのよいところで2~3日干して完全に乾燥させる(鏡餅の場合は、小さめの一口サイズに切る)。
- 揚げ油を中温に熱し、もちを入れてきつね色になるまで、中心までしっかり揚げる。油を切り、熱いうちにバニラシュガーをまぶす。
おもちの上手な保存法
お餅はそのままにしておくと1週間ほどでカビが生えてしまいます。カビが生えないように上手に保存して美味しく食べきりましょう。- 短期間なら冷蔵保存
- 長期保存は冷凍庫で
- パックの切りもちも冷凍可
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