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<おはよう出番です> 岡林信康

2021年4月29日 05時00分 (4月29日 05時00分更新)
岡林信康

岡林信康

 もう新しく歌にすることはない。そう達観していた74歳の「フォークの神様」が曲作りに向かった。創作へ駆り立てたのは、コロナ禍であらわになった文明のもろさへのおののきだ。悲しみは、新しい喜びを運ぶのか−。生きることの不安にもがいていた半世紀前の自身に語りかける。(林啓太)

コロナ流行は人間への警鐘 創作意欲刺激された

 人間の姿が消えた地球上に草木が茂り、獣たちが駆け回る。三月に二十三年ぶりに出したアルバム「復活の朝」。全九曲のうち、アルバムのタイトルと同名の曲では、「地球の復活」を高らかに歌い上げる。「主役面で環境を壊す人間が、もし地球からいなくなれば、という皮肉」と言う。
 京都府郊外で手掛ける畑...

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