Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
ぴあ 総合TOP > 石田徹也、田中武、重野克明ら13人の絵画作品でわたしたちの今を振り返る『わたしたちの絵 時代の自画像』開催

石田徹也、田中武、重野克明ら13人の絵画作品でわたしたちの今を振り返る『わたしたちの絵 時代の自画像』開催

アート

ニュース

ぴあ

石田徹也《コンビニエンスストアの母子像》1996年、平塚市美術館寄託

続きを読む

フォトギャラリー(5件)

すべて見る

平塚市美術館では、10月1日(土)より『わたしたちの絵 時代の自画像』が開催される。新型コロナ感染症で長引く自粛生活と、その最中に起こったロシア・ウクライナ戦争による世界的な不安感。その他、身近なゴミ問題や迫り来る温暖化、同調圧力としての社会的タブーなどに直面し、日々生きづらさを感じている人は多いだろう。

同展では、こうした厳しい現実の中で自らを見つめ、社会の諸問題に向き合って制作している現代作家を紹介。同時代的な共通性を浮き彫りにすると同時に、そうした諸問題に対して美術にはどんな可能性や役割を持つとができるのかを、あらためて考え直す展覧会だ。

同展の出品作家は全部で13人。まず困難な現代社会を生きる人々や自分自身を表現している作家としては、自らの記憶やトラウマなどから引き出されたイメージを顔のない人物像などに託し、銅版画に刻んできた村上早や、実際に夢に見たおどろおどろしいイメージをベルベットの支持体に描いている谷原菜摘子、コインのフロッタージュでうっすらと浮かび上がる人物像が印象的な山本雄教などがあげられる。
環境問題など人間を取り巻く諸問題を扱った作家では、長く原発事故などを問題にしてきた田中武や、人間界の出来事を動物たちに託してシニカルに描く松本亮平などの作品を見ることができる。
またバブル崩壊後の日本の雰囲気や、管理社会の中で生きる自らのイメージをいちはやく描いた故・石田徹也の作品も、今見るからこそ心揺さぶられるなにかがあるかもしれない。

出品作家:石田徹也/大木雄二/佐藤忠/重野克明/村上早/谷原菜摘子/山本雄教/石川美奈子/五島三子男/田中武/松本亮平/養田純奈/米山幸助

松本亮平《鶴の行列》2022年、個人蔵
山本雄教《757円の男》2021年、作家蔵
谷原菜摘子《Family Portrait》2017年、札幌宮の森美術館蔵、©Natsuko Tanihara, courtesy of MEM
田中武《斉唱~神7の唄~》2017年、西治コレクション

【開催概要】
『市制90周年記念展 わたしたちの絵 時代の自画像』
会期:2022年10月1日(土)〜11月27日(日)
会場:平塚市美術館
時間:9:30〜17:00(入場は16:30まで)
休館日:月曜日(10月10日は開館)、10月11日(火)
料金:一般900円、大高500円 ※ 土曜は高校無料
公式サイト:https://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/art-muse/
※2022年10月29日(土)~2023年2月19日(日)まで『現代日本画 コレクションのあゆみ』も開催

フォトギャラリー(5件)

すべて見る