空想科学漫画読本4より

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 私は、正直に言ってクロス
 カウンターのなんたるかが
 未だに理解できない。
 クロスカウンターと言えば
 言わずと知れた
 「明日のジョー」だ。
 少年院での初の力石戦で、
 ジョーはこの必殺パンチ
 をコミック史上初めて
 ご披露する
 ことになり、壮絶なダブル
 ノックダウン後に、丹下
 段平のおっちゃんが
 とくとくと
 この技の破壊力を解説する
 事になる。
  ☆☆☆
 まず、カウンターは理解
 できる。
 武道、武術・・相撲なん
 かもそうだが、相手の突進
 タイミングに合わせて、
 相手のパンチや蹴りが届く
 前にこちらのパンチなり
 キックなりを叩き込むこと。
 これは相手の突進速度
 (運動量)が加算される
 ので、当然打撃力は大きく
 なる。ここまではいい。

 で・・・クロスカウンターとなると・・・
 相手が左ストレートを放ってきたとする、こちらはそのストレートの外側から
 右ストレートでカウンターを返す技だ。
 カウンターで打撃力は大きくなるのはわかるが、なんで「てこの原理」なんだ?
 相手の肘で跳ね上げられた自分の右手は、相手の顎の下を狙って打ち込まれ
 それが跳ね上がって相手の顔面を強打・・・・う~む わからん。

 一番わからないのは、「明日のジョー」で矢吹丈は相手のパンチを自分の顔面で
 捕らえつつクロスカウンターをはなっていた。
 これって・・・そんなことを繰り返すとそりゃパンチドランカーにもなる。
 上半身を揺らせて相手のパンチをかわし、クロスを決めるのが美しいクロスカウンター
 ではないのか?
 「肉を切らせて骨を断つ」戦法なのはわかるが・・クロスばかり練習すれば
 かわすのも上達するだろに。 う~む、わからん。

 もひとつわからないのが前述の跳ね上げられた腕が下から上に威力を増すという
 理屈だ。 これは・・・対となるベクトルで動くパンチの効果が2倍になるのは
 納得できても、相手が上から下に移動するわけではないのでカウンター効果は
 生まれない。 3倍から4倍っておっちゃんは言うけど、んな、アホな。
 
 実際のボクシングでも見た目には凄いクロスカウンターだが、カウンター効果の
 ほどは普通のカウンターとさほど変わらないと思うのだが・・。
 映画「マッハ!!!!!!!!」はカウンター技の連続でこれは痛快だった。
 自分は喰らわず相手にカウンター! これがカウンターの基本だと思うのだが・・。